肩こりに関係する筋肉図

肩こりに関係する部位|首・肩・肩甲骨・背中のつながり

肩こりを感じると、つい肩そのものを揉んだり、肩を回したりしたくなるものです。しかし、肩こりに関係するのは肩だけではありません。首や肩甲骨、背中、胸まわりなど、さまざまな部位が関係しています。

たとえば、長時間のデスクワークで首が前に出た姿勢が続くと、首から肩にかけて負担がかかりやすくなります。また、腕を前に出す作業が多い場合は、肩甲骨や背中の動きも関係します。

肩こりを考えるときは、こりを感じる場所だけでなく、周辺の筋肉や関節がどのように動いているかにも目を向けることが大切です。

このページで分かること

  • 肩こりに関係する主な筋肉
  • 首・肩甲骨・背中・胸まわりの役割
  • 姿勢や腕の使い方との関係
  • 整体で確認する部位と動き

肩こりに関係する主な部位

首から肩、背中にかけては、複数の筋肉や関節が連動しています。代表的な部位と、その役割を見ていきましょう。

部位主な役割肩こりとの関係
頭板状筋頭を支え、首の動きを助ける頭の位置や長時間の姿勢によって負担がかかることがある
僧帽筋肩甲骨や肩の動きに関わる首から肩、背中の上部に張りを感じるときに関係する
肩甲挙筋肩甲骨を引き上げる動きに関わる首の付け根から肩甲骨の上部にかけての張りに関係する
菱形筋肩甲骨を背骨側へ引き寄せる肩甲骨の内側や背中の上部の違和感に関係することがある
胸の筋肉腕や肩の動きに関わる腕を前に出す姿勢や肩の位置と関係する
肩甲骨・肩関節腕を動かす際に連動する腕の上げやすさや肩周辺の動きに関係する

ここで紹介した部位は、肩こりに関係する代表例です。特定の筋肉が硬いから必ず肩こりになるというわけではなく、姿勢や動き、日常生活での体の使い方なども含めて考える必要があります。

1.頭板状筋|頭を支える部位

頭板状筋のイメージと働きを説明した画像

首の後ろには、頭を支えたり、首を動かしたりする筋肉があります。頭は一定の重さがあるため、首の位置や姿勢によって、首から肩にかけての負担のかかり方が変わります。

パソコンやスマートフォンを見るときに頭が前へ出る姿勢が続くと、首の後ろや肩周辺の筋肉に負担がかかりやすくなります。画面を見続ける作業が多い方は、画面の高さや座り方も振り返ってみましょう。

確認したいポイント

  • 首を左右に向けたときの動かしやすさ
  • 下を向いた姿勢が長時間続いていないか
  • 首から肩にかけて力が入りやすくなっていないか

2.僧帽筋|首・肩・背中をつなぐ筋肉

僧帽筋のイメージと働きを説明した画像

僧帽筋は、首の付け根から肩、背中の上部にかけて広がる大きな筋肉です。肩甲骨の動きや肩をすくめる動作などに関係しています。

肩に力を入れたまま作業をしたり、緊張した状態が続いたりすると、首から肩にかけて張りを感じることがあります。肩の上部がこる場合は、この周辺の筋肉の状態も確認するポイントになります。

確認したいポイント

  • 無意識に肩をすくめていないか
  • 肩を上げ下げしたときに動かしにくさがないか
  • 首から肩、背中にかけて張りが広がっていないか

3.肩甲挙筋|首の付け根から肩甲骨につながる筋肉

肩甲挙筋のイメージと働きを説明した画像

肩甲挙筋は、首の骨と肩甲骨をつなぐ筋肉です。肩甲骨を引き上げる動きなどに関係し、首の付け根から肩甲骨の上部にかけての張りを考えるときに注目されます。

首を特定の方向へ傾けたり、肩をすくめる姿勢が続いたりすると、この周辺に負担がかかることがあります。首と肩甲骨の両方の動きを確認することが、体の状態を把握する手がかりになります。

確認したいポイント

  • 首を左右に傾けたときの状態
  • 肩をすくめたときの動き
  • 首の付け根から肩甲骨の上部にかけての張り

4.菱形筋|肩甲骨の内側に関係する筋肉

菱形筋のイメージと働きを説明した画像

菱形筋は、背骨と肩甲骨をつなぐ筋肉です。肩甲骨を背骨側へ引き寄せる働きがあり、肩甲骨の位置や動きに関係しています。

背中が丸まった姿勢や、腕を前に出した姿勢が長時間続くと、肩甲骨周辺の筋肉の使われ方が変わることがあります。肩甲骨の内側にこりを感じる場合は、肩甲骨がどのように動いているかも確認したいポイントです。

確認したいポイント

  • 背中が丸まった姿勢が続いていないか
  • 肩甲骨を動かしたときの左右差
  • 腕を前に伸ばしたり、後ろへ引いたりしたときの動き

5.胸まわりの筋肉|肩の位置や腕の動きとの関係

胸の前側にある大胸筋や小胸筋などは、腕や肩甲骨の動きに関係する筋肉です。腕を前に出す動作や、肩を前方へ動かす動作にも関わっています。

デスクワークやスマートフォンの操作などで腕を前に出す姿勢が続くと、肩が前方へ移動した姿勢になりやすい場合があります。肩こりを考える際は、背中側だけでなく、胸まわりの動きも確認することが大切です。

確認したいポイント

  • 肩が前に出た姿勢になっていないか
  • 腕を上げたときに動かしにくさがないか
  • 胸を開く動作が無理なくできるか

6.肩甲骨と肩関節|腕の動きを支える部位

腕を上げたり、後ろへ回したりするときには、肩関節だけでなく肩甲骨も連動して動きます。そのため、腕の動かしやすさを確認することは、肩周辺の状態を把握するうえで大切です。

腕を上げる動作がしにくい場合、肩関節や肩甲骨の動き、周辺の筋肉の状態など、さまざまな要素が関係している可能性があります。肩こりと同時に腕の動かしにくさを感じる場合は、肩だけでなく腕を動かしたときの状態も確認してみましょう。

確認したいポイント

  • 腕を上げたときの動かしやすさ
  • 肩を回したときの動き
  • 肩甲骨と腕が連動して動いているか

肩こりは一つの部位だけで考えないことが大切

肩こりに関係する筋肉や関節は、それぞれが独立して働いているわけではありません。首、肩甲骨、背中、胸まわりが連動しながら、頭や腕の動きを支えています。

そのため、肩の上部にこりを感じていても、首の動きや肩甲骨の動き、普段の姿勢などが関係している場合があります。こりを感じる場所だけで原因を決めつけず、周辺の状態も確認することが大切です。

こりを感じる場所合わせて確認したい部位
首の付け根首の動き、僧帽筋、肩甲挙筋
肩の上部僧帽筋、肩甲骨の動き
肩甲骨の内側菱形筋、背中の動き
肩の前側胸まわりの筋肉、肩関節の動き
肩から腕にかけて肩関節、肩甲骨、腕の動き

表は確認する部位の目安です。こりを感じる場所と、実際に負担がかかっている場所が必ず一致するとは限りません。

日常生活で意識したいこと

首や肩、背中の負担を減らすために、日常生活では次のような点を意識してみましょう。

  • 長時間同じ姿勢が続かないよう、適度に休憩を取る
  • 画面を見るときは、首を大きく前に傾け続けないようにする
  • 肩や腕を無理のない範囲で動かす
  • 肩に力が入っていると気づいたら、いったん力を抜く
  • 自分にとって無理のない座り方や作業環境を整える

大切なのは、常に正しい姿勢を保とうと頑張りすぎることではありません。同じ姿勢を続けすぎず、体を動かす機会を作ることから始めてみましょう。

肩こりについて、さらに詳しく知りたい方へ

肩こりは、症状の現れ方や生活習慣、姿勢、身体の状態など、さまざまな視点から理解することができます。気になるテーマから読み進めることで、自分の肩こりを考える手がかりになります。

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